麻薬 暴力 詐欺 売春
モラル警報も、一応、鳴ることは鳴る
でも、好き
大好き
なんでかわからない
20年前
ユアン・マクレガーが好きなのだと思って
出演作を観た
ダニー・ボイルが好きなのだと思って
監督作を観た
アーヴィン・ウェルシュが好きなのだと思って
原作を読んだ
サントラが好きなのだと思って
CDを聴いた
アートワークが好きなのだと思って
ポスターを貼った
どれも違った
わたしは
「トレインスポッティング」という映画
が好きなのだった
20年後
続編を観て、好きだった理由がわかった
それは
ただの偶然で、こじつけで、馬鹿げた妄想……
だとしても
自分にとってインパクトがあればそれでいい
ここ数年、迷っていたことの答えが
台詞と登場人物の行動ではっきり示されていた
わかりやすすぎるぐらい、わかりやすかった
びっくりしたわ、ほんま
20年前のわたしは
20年後のわたしにこの続編を見せるために
「トレインスポッティング」という映画
を好きになったんだと思った
それは
ただの偶然で、こじつけで、馬鹿げた妄想……
だとしても
自分にとってインパクトがあればそれでいい
こんなに興奮したまま
まっすぐ家に帰れるわけがない
渋谷でレイトショーの後、246を歩いて帰った
都会の夜は白くて明るかった
映画「トレインスポッティング」さんへ
ありがとう