階段

階段をのぼると    色が消えてゆく

わたしの色

階段をのぼると    階段も消えてゆく

白い砂の階段

 

紺色の夜を月までのぼれ

 

一段のぼると    足が消える

もう一段のぼると    おなかが消える

 

そうして

ひとつの手のひらだけになったわたしは

最後の段で    月からぶらさがった紐をひき

 

ぱちん

 

月の灯りを消して

あたりを昼間に変えるんだ