夏祭り

タンカ    タカタカ

ドンガ    ドン

 

太鼓を叩く

頭の中の    文字を叩く

「正」「良」「常」「確」「褒」「考」「予」

ポップコーンが    弾けるように

軽く    明るく    飛んでいく

提灯の灯りに    照らされて

夏が    身体になっていく

 

まるで神業の兄貴と

ズレても笑顔の    おじいちゃん

挟まれた私は    平社員

特に出世を    狙うでもなく

窓際で笑う    余裕もなく

今日も太鼓を    叩きます

 

太鼓を叩く

この身を「今」に打ち付ける

昨日も    明日も    飛んでいけ

名前も    住所も    消えていけ

汗と浴衣が    くっついて

身体が夏に    溶けていく

 

タンカ    タカタカ

ドンガ    ドン

 

文字の在庫は    限りなく

それでも    阿呆になりたくて